Design

大浴場を客室へ、廃材をインテリアへ。
熱川の記憶を編集する空間。

かつての「伊豆・熱川温泉 粋光」から引き継いだ
記憶を活かし、現代では失われつつある
アナログの温もりを空間に宿しました。

共有の場だった大浴場2室を約200㎡の
スイートルームへ転換し、廃材は
アート・インテリアに再活用するなど、
懐かしさを現代につなぐ
温泉リトリートとして再編集しました。

元大浴場2

旧大浴場をスイートルームへ

かつて大勢の宿泊者が共にした大浴場を、
プライベートな空間へと転換し、1室あたり約200㎡の、スイートルームが誕生しました。

内湯の構造はそのまま活かし、石畳や洗い場の鏡もあえて残しています。
脱衣所として使われていた場所はベッドルームに。
約20㎡の露天風呂は、そのまま客室露天風呂へ。
サウナと水風呂を新たに備え、
伝統的な湯浴み文化を現代のウェルネス体験へと昇華させました。

コンクリートガラの再活用①ロビーのアート Scaled
コンクリートガラをロビーアートに再活用
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廃材の再活用

解体時に旧館から引き上げたコンクリートガラは、ロビーのアートや客室サインとして新たな姿に。
熱川周辺はかつて江戸城の築城石を切り出した土地でもあることから、歴史を継ぐものとして館内に配しています。

長年使われてきた灰皿や食器は照明カバーへ。
椅子やシャンデリア等のインテリアも客室やパブリックエリアに残しました。

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アートワーク

館内に点在するポスターや写真の多くは、地域の方々からお借りした昭和期の熱川の記録です。
観光地として最も輝いていた時代の記憶をアートワークとして館内に配しています。
ラウンジバー「汐待ち」に並ぶレコードも熱川最盛期の楽曲を中心にセレクト。
ゲームラウンジ「浪間」には、スマートボールやアナログゲームをしつらえました。

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建築家・瀬川幸太

静岡県三島市を拠点とする建築家。
1983年、静岡県伊豆の国市生まれ。

工学院大学工学部建築学科および同大学院を修了後、
海外・国内の設計事務所での経験を経て2020年に独立。

2025年、SEGAWA Architectsを設立。
温泉旅館をはじめ、地域に根ざした
宿泊施設の設計を数多く手がけています。